研究風景



←■私達が開発したエネルギー可変低速陽電子ビーム材料評価装置です。任意のエネルギーに単色化した低速の陽電子ビームを試料中に入射させ、陽電子が試料内の電子と対消滅して放出するγ線のエネルギー分析を行って、表面・界面近傍のナノ構造欠陥の深さ分布を測定する装置です。
←■超短パルス低速陽電子ピームによる格子欠陥の研究の図 ちょっと画像が荒いですが、荒木研究室では、このような装置の研究、開発を行いながら、その装置を用いて様々な試料に対して実験を行っています。ちなみに、右の写真に写っている人は、卒業された先輩です。
←■超短パルス低速陽電子ピーム装置図
現在はこのような状態です。写真奥が陽電子線源部、手前が試料部です。
←■通称ノーマルと呼ばれているスタンダードな陽電子寿命測定装置です。 常温での陽電子寿命測定に用いています。
←■これがクライオスタットと呼ばれている装置です。この装置では、 低温状態を保持したままの測定が可能で、陽電子寿命の測定範囲を拡大します。写真は液体窒素温度まで測定可能なものですが、さらに低温まで測定できる装置もあります。
←■こちらは理論計算を行っている姿です。クラスターモデルという微細原子構造を再現するモデルを作成し、 DV-Xα法などを使って電子状態を計算することで陽電子寿命を計算します。最近、このクラスター分子軌道法以外に、バンド計算をいくつか導入しました。
←■これは試料を加熱などする際に酸化防止のために酸素を取り除く、 真空封入という作業をしているところです。実際にはシリカチューブという 管に試料を入れ、酸素を排気し、アルゴンで置換するという作業を行います。
←■これはクライオスタットのように極低温で行う実験や、アーク溶解など高真空が欲しいとき(コールドトラップといいます)のために液体窒素を汲んでいるところです。液体窒素は融点が非常に低温(-196℃)なため、室温中ですぐに気化しこのように白煙をあげています。
←■これが上ででてきたアーク溶解(金属を溶かして合金を作ります)をしているところです。覗いているところに試料の元になる金属が入っており、真空に引かれた中でそれらにアーク放電して溶融し、合金化しています。
←■これは試料を研磨しているところです。研磨には他にもバフ研磨や電解研磨など種類がいくつかあります。陽電子寿命測定や電子走査型顕微鏡などに用いる試料は、表面を綺麗にしておかなければならないので、時にはこのように研磨をして試料を磨きます。
←■β+-γ陽電子寿命測定装置(幻の装置)です。

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