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第49回井上春成(いのうえはるしげ)賞・受賞者決定についてのプレスリリースがJSTよりなされ中野教授と帝人ナカシマメディカル株式会社(取締役会長 中島 義雄)との共同で受賞しました。

 

受賞技術の名称
「強固な配向骨を誘導する積層造形椎間スペーサー」
研究者:中野 貴由(ナカノ タカヨシ)
大阪大学 大学院工学研究科 栄誉教授
企 業:帝人ナカシマメディカル株式会社(取締役会長 中島 義雄)
<受賞理由>
従来、脊椎疾患治療の手術で用いられる椎間スペーサーは、自家骨の移植が必要である
だけでなく、骨癒合(こつゆごう)の強度不足によりスペーサーが移動・脱転するなどの
課題があった。
本技術では、骨癒合強度に深く関係する骨基質配向性を誘導可能なハニカムツリーとい
う独自の構造をスペーサーに採用した。また、素材には自家骨移植が不要なチタン合金を
用い、最先端の金属3Dプリンター技術を駆使した精密加工技術により、特殊な微細構造
を有する椎間スペーサーを開発した。これにより、骨との初期固定力が約5倍に高まり、
従来では1年も要する椎体間固定が2ヵ月に短縮可能となった。
本技術は、骨基質配向性の原理と3Dプリンター技術を融合した産学連携による成果で
あり、高齢化社会において高齢者の多くに見られる脊椎疾患の治療に資するものである。

 
PDFはこちら

プレスリリースはこちらから→
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1695/index.html

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