学生・若手の活動報告

学術交流会開催

第3回 大阪大学−高麗大学校・国民大学校学術交流会報告
大阪大学・工・マテリアル生産科学専攻 趙研,山口勝弘,山本将貴

1.はじめに
グローバルCOEプログラム『構造・機能先進材料デザイン教育研究拠点』(大阪大学)の支援のもと、平成22年7月19日から7月21日の3日間にわたり、第3回大阪大学−高麗大学校・国民大学校学術交流会に参加した。本専攻からは田中敏宏教授、藤本慎司教授、寺井智之助教、野村光助教、宮部さやか助教の計5名のスタッフおよび趙、山口、山本の計3名の博士後期課程の学生が参加し、高麗大学校・国民大学校の先生方と学生間で研究発表会を行った。ここに本学術交流会の概要、感想等について報告する。

2.学術交流会の概要

【1日目】  
金浦国際空港到着後、ソウル市内の高麗大学校安岩キャンパスまで移動。午後2時よりセミナーが開催され、両大学の先生方および学生により計11件の講演が行われた。セミナー終了後、高麗大学校の学生の案内により、半導体材料分野の研究設備を見学した。その後、先生方と学生に分かれ、懇親会が開かれた。

【2日目】  
バスにて国民大学校貞陵キャンパスまで移動。午前9時よりセミナーが開催され、1日目と同様、両大学の先生方および学生により計15件の講演が行われた。この日は昼食後に、国民大学校の学生によるポスターセッションが1時間ほど行われた。セミナー終了後、先生方と学生を交え、懇親会が開かれた。

【3日目】  
午前中にソウルを出発し、帰国。学生3名はソウル市内を視察後、夕刻に帰国。

3.学術交流会において得た知見ならびに感想
高麗大学校および国民大学校におけるセミナーを通じて印象的だったことは、韓国の両大学から紹介された研究内容は応用的側面が強いことである。韓国の主要産業はIT、自動車であるが、研究内容は電子材料、燃料電池などに関するものが多く、それを反映しているように感じた。
また、韓国の両大学の学生は英語によるコミュニケーション能力が高いということも印象的であった。セミナーにおけるディスカッションはもちろんのこと、高麗大学校での研究設備見学の際にも、簡潔で分かりやすい説明を英語で行っていた。国民大学校でのポスターセッションにおいても同様であった。ある修士課程の学生によれば、相当練習を積んだとのことで、これは我々日本人の学生も見習わなければと思った。
今回は発表の形式が口頭であり、時間も限られていたため、セミナー中はそれほど深い質疑応答ができなかったが、昼食時や懇親会などの機会にそれを補うことができたので、交流会全体を通じて充実した時間を過ごすことができた。

4.まとめ
本学術交流会を通じ、高麗大学校および国民大学校における研究の最先端の一部に触れることができた。さらに、自身の研究内容を発信し、新たな視点からの意見を得ることができた。我々にとって本学術交流会は非常に有意義なものであった。

謝辞 本学術交流会は、研究拠点形成費補助金グローバルCOEプログラム『構造・機能先進材料デザイン教育研究拠点』(大阪大学)の支援のもと実施された。


国民大学校における学術交流会の様子


国民大学校における学術交流会の参加者